偶然目にした「ひまし油(キャスターオイル)」という聞きなれない名前。これって何?ダイエットにいい油?等と興味を持ったのでどんな油なのか調べてみることにしました。何でも、ヒマ(トウゴマ、学名Ricinus communis L.)という植物を搾って取り出した油のことです。
このオイルの原型であるヒマは、アフリカ原産で、熱帯または亜熱帯地方に育つ多年生植物。
ヒマの種をヒマシと呼ぶらしく、数種類あるヒマの品種によりヒマシと呼ばれる種子の形や重さ、殻の色なども違いが有るみたいだけれど、成分にはあまり違いがなく、繊維質の多い殻皮と、油とたんぱく質の大部分を含む殻、内胚乳とに分けられます。
このヒマという植物の種から油分を搾り出した物がキャスターオイルというわけです。
主な成分は不飽和脂肪酸(リシノール酸、オレイン酸、リノール酸)と少量の飽和脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸など)。
脂肪油としては粘度、比重が強く、低温でも固まらずに高い流動性をもつため、各種工業用の原料として広い用途があるという化学的特徴をもつ非食用の油という記述有り。つまり食べられない油ということなんですね。
一般的に酸化しやすく熱安定性が劣るという欠点をもつため、植物性のオイルでありながら短時間でオイルを交換するレース用のエンジンオイルや工業用原料として使用されることが多いのもひまし油の特徴らしいので、ダイエットに効く食用油という期待は的外れだったかも。
キャスターオイルのもととなるヒマシの種子は現在、世界で約130万トンも生産されていて、最大の生産国はインドで世界の6~7割。その種子から製造されるヒマシ油も世界の輸出量も90年代より大きく生産量を伸ばし、短期間で世界一の生産国となっているというから世界的に需要の高い油なんです。
ちなみに、インドの農家の生産規模は小さく、各農家は毎年のモンスーンの降雨量、落花生など他の作物の価格と比較した上でヒマの作付量を決定します。
モンスーンが到着した後8月から9月にかけて作付けし、12月後半から2月にかけて収穫したヒマの種を絞るとオイルが完成。世界的に多種の化学品原料として今後も需要増が見込まれるヒマシ油は、現在インドを筆頭に、ブラジル、中国等で栽培されています。